8003

ブルーリボン賞&ローレル賞2018

本日もご訪問いただき、誠にありがとうございます。

さて、今回の内容は…。

2018年度のブルーリボン賞(最優秀車両)はJR西日本「35系客車」、ローレル賞(優秀車両)はJR東日本E353系」、東武鉄道500系」、鹿児島市交通局7500形」でありました。

瑞風や四季島は入賞しなかったのは非常に興味深い点でもあります。

それほど、以上の車両が素晴らしいということでしょうか…。

では、ひとつずつ見ていきましょう。
文章は鉄道友の会より、画像はWikipedia鹿児島市交通局よりです。

ブルーリボン賞(最優秀賞)】

イメージ 1

『35系客車(JR西日本)』は2017年秋の山口デスティネーションキャンペーンを機に製作されました。

製作にあたってのコンセプトとして、最新の車両で採用されているシステムを最大限活用しつつ、外観、内装は旧形客車の印象を視覚的に感じられることを目標にし、「最新技術で快適な旧形客車の再現」をテーマとしています。ベースとなったのは、主として戦前形広窓客車オハ35系で、形式番号はこれを踏襲し35系4000番代を名乗っています。

蒸気機関車の動態保存列車は機関車だけでは成り立ちません。牽引される客車の確保は重要な課題となっています。35系客車は開発コンセプトを高いレベルで具現化した点や蒸気機関車列車を永続的に運行するための一つの方向性を示した、という点を高く評価し、ブルーリボン賞に選定しました。

ローレル賞(優秀賞)】

イメージ 2

E353系(JR東日本)』

山間を走り急曲線が連続する中央東線のスピードアップは国鉄時代からの課題でした。JR東日本発足後、1993年に制御付き自然振り子車両であるE351系が「スーパーあずさ」に投入され、大幅に時間短縮が図られました。スピードアップに貢献したE351系ですが、構造が複雑なためメンテナンスに課題を残していました。

E353系E351系の置き換用に開発された車両で、E351系が遠心力を利用して車体を傾斜させる振り子方式なのに対して、台車左右の空気ばねの空気を給排気して車体を傾斜させる方式を採用したことが最大の特色です。車体の傾斜角は最大1.5度(E 351系は5度)ですが曲線通過速度はE 351系と同等となっています。

E353系は2018年3月からE351系に替わって「スーパーあずさ」全列車に充当され、さらに増備によって主に「あずさ」「かいじ」に使われるE257系も他線区に転出する予定です。斬新なデザインと高機能を備え、急曲線線区のスピードアップを担うホープであることを高く評価し、ローレル賞に選定しました。

ローレル賞(優秀賞)】

イメージ 4

500系(東武鉄道)』は、26年ぶりに登場した特急車両です。様々な運行形態で運用可能な速達性と快適性を併せ持った特急車両として、併結により6両2編成または3両1編成の運用を前提とした設計としています。運用区間は、浅草を起点に既存の日光・鬼怒川温泉から野岩鉄道会津鉄道まで足を延ばしています。さらに、東武動物公園で分割し伊勢崎線舘林へ、春日部で分割し東武アーバンパークライン大宮と野田市への直通運転に大宮始発の運河行もあり、愛称「Revaty(リバティ)」に相応しい関東1都4県と福島県に及ぶ運用をこなしています。

このように 東武鉄道がこれまでにない運行形態を実現するにあたり、既存の特急車とは一線を画する車両を開発することによって、間もなく90年に達する特急運転網の歴史に新たな風を呼び込んだことを選考委員会では高く評価し、ローレル賞に選定しました。

ローレル賞(優秀賞)】

イメージ 3

『7000形[ユートラム供(鹿児島市交通局)』は、2002年から国産技術による初の超低床車両1000形(愛称名:ユートラム)を9両、続いて2007年からその発展形となる7000形(ユートラム)を4両導入しました。その後のLRT整備計画の改定に基づき、新たなコンセプトによる7500形(ユートラム)を2両導入しました。

台車は左右の車輪を結ぶ車軸付きの低床台車で、車体荷重をゴムばねによって支持するボルスタレス台車として走行安定性があります。台車は車体に対してわずかにボギーする構造を取り入れて、曲線の出入口部分でスムースな車体の動きをすることにより、乗り心地の改善が図られています。主電動機と駆動装置は既存車両と同様の平行カルダン方式としながら、従来品より直径を小型化し、取付け高さを下げています。その結果、客室の座席を世界的に例が少ないオールロングシートとすることができました。

VVVFインバータ装置と補助電源装置は一箱化した構造とし、電動空気圧縮機は関連機器と合わせて一体箱として、いずれも屋根上に配置しています。

7500形は超低床式路面電車の新しい構造を実現し、今後の新しい方向性が期待されます。これらの特徴を高く評価し、ローレル賞に選定しました。





…ということで、今回はここまでにさせていただきたいと思います。

皆様のまたのご訪問をお待ちしております。

(鉄道コム)https://www.tetsudo.com/
プライバシーポリシー Copyright ©2020 8003